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ご挨拶
以前私は美術日本刀の研ぎ師でした。研いでいる時、ふと、水桶の水面をみると、研汁が模様を浮かび描いていました。その文様はまるで、私がとても高い空の上から地上を見下ろしているような錯覚を感じました。
その時その文様は美しく「止まってほしい」と思いました。
それからは水桶を覗くたびに、なんとか模様を保存したいという思いが募り、和紙を置いてみました。そのことがきっかけで、和紙や墨また染料などの知識が必要となり、さまざまな材料を試してみました。しばらくして、書道用の全紙を知り、本格的に染め始めました。
技法的には、墨流し又はマーブリングと似ていますが、それらとは違い絵画的な表現で、グラデーションを同時に加えることが可能になりました。自然なグラデーションを表現します。
一般的にはまだまだ知られてはいません。
皆様に是非、知っていただき、目に触れていただきたいと思っております。
自宅アトリエにて、ご覧頂けます
流し染めの里 藤川 眞佐夫